2012年08月23日

当院の整体により、仙腸関節(背骨の下部にある仙骨と骨盤の左右の腸骨と組み合さって出きている関節)の機能異常を治療しても、さまざまな姿勢をとって日常生活を送っているうちに、仙腸関節に機能異常生じて、腰痛が再発することがあります。

特に40歳を過ぎると疲労も抜けにくく、関節の老化も加速すると言われています。

仙腸関節の老化⇒スムーズに動きにくくなる⇒障害を起こしやすくなるのです。

この仙腸関節の機能異常や炎症を防ぐには、前屈・後屈体操が良いです。

1.両足を少し開いて、「気をつけ」の姿勢で立つ。

2.まず、上体をゆっくりと前に倒し、ゆっくりと起こします。無理をして深く曲げる必要はありません。

3.上体を後ろにゆっくり倒し、ゆっくり起こします。無理に上体をそらせる必要はありません。

4.2〜3までを軽く2、3回繰り返す。


この体操は、筋肉を鍛える運動ではなく、仙腸関節をスムーズに動かすのが目的です。
反動をつけたり、めいっぱいうごかさないでください。

体操は、軽く行いましょう。


長時間立っていたり、座っているなど、同じ姿勢を続けていて腰痛が起こりそうに感じた時に行うと予防になります。

一度にたくさん行うのでなく、30分から1時間おきに繰り返す方が効果があります。


この前屈・後屈運動は、仙腸関節の機能障害の診断法でもあります。

この体操をして、痛みを感じれば、すでに仙腸関節の機能異常が進んでいます。

痛い時は行ってはいけません。

痛みを我慢して続けていると症状が悪化するので、直ちに体操を止めて、きちんと治療してください。